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諸行無常

私 福留修蔵は、自然エネルギーを普及させる会社を経営しております。
私の尊敬する方で谷慈義(タニ シゲヨシ)先生という方がおられます。この方は公認会計士でありながら、経営危機にある数々の企業の再生を行ってこられました。そして、東証一部上場の商社の社長・会長を務められた後、60才を過ぎてから得度し厳しい修行を経て僧侶になられ、現在は仏教的見地から経営を説いておられます。私も経営上の問題や課題についていろいろご相談して参りましたが、その都度大変的確なご助言を頂いております。
この谷先生は『僧職会計士の経営道』(実業之日本社)という本を出され、その中で仏教の"諸行無常"についてこう触れておられます。

ひとつとして絶対普遍のものはない

企業も商品もまた永遠ではない

組織も人も物事も変化しないと生き残れない

組織と人は変化に合わせて成長する

私たちに馴染み深い"諸行無常"という言葉は物事の儚さをイメージさせますが、視点を変えビジネスの観点から見れば、上記のように進歩や発展につながるものと谷先生は述べておられます。
ついつい現状にのみ目を奪われてしまいがちですが、現在売れているわが社の商品やサービスも永遠のものと考えず、常に変化を察知しわれわれ自身も変化成長していくことこそが大事であると改めて気付かされた次第です。

「僧職会計士の経営道」谷慈義著

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