福留修蔵.com

2015年04月のアーカイブ

地産地消

私 福留修蔵は、自然エネルギーを普及させる会社を経営しております。
 新聞によれば、政府は国際的立場上 今年6月のドイツサミット迄に2030年の電源構成(エネルギーミックス)を決めざるを得ないようです。電源構成とは地球温暖化対策を考慮しつつ将来のわが国の電力を何の原料によって賄うかといいうことであり、総合資源エネルギー調査会/長期エネルギー見通し小委員会にて審議されています。決定に際しては原子力発電の再稼働が絡むことなので激しい議論が予想されます。ただ、原発を再稼働させるか否かに関わらず再生可能エネルギーの重要性は変わらないはずであり、新聞によれば2030年の電源構成の内、再生可能エネルギー比率は21~35%が目標になるだろうと予想されています。
 再生可能エネルギーには水力・地熱・バイオマス・太陽光・風力などがありますが、いずれも資源の無い日本にとっては独自の重要なエネルギー供給源なのです。但し、太陽光や風力発電は天候に左右され出力変動が大きくならざるを得ませんし、水力や地熱発電は開発可能な場所の自然破壊の問題もあり多くは期待できないというデメリットがあります。その中で、バイオマス発電は原料の調達に課題は残りますが、出力変動も少ない安定的電力となりますし、地域資源の有効利用により林業を中心に地方産業の活性化にも貢献できる極めて意義のあるエネルギーになるものと思われます。
 今後、送電設備への負担軽減も考慮されエネルギーも地産地消という考え方が高まると思われます。
わが社としてもバイオマスエネルギーという新たな視点も踏まえ、地方に根付く自然エネルギー事業の展開についてそろそろ考えなくてはいけない時期に来ているようです。
以上