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2017年07月のアーカイブ

働く人の資本主義

私 福留修蔵は、自然エネルギーを普及させる会社を経営しております。
 『海賊と呼ばれた男』のモデルである、出光石油の創業者 出光佐三の言葉をまとめた『働く人の資本主義』という本を読みました。この本は出光石油の創業55周年にあたる1969年に出版されたものであり決して新しいものではありませんが、彼の考えに深く共感するところが多々ありました。
 私も社員に対し「チームワークを大切に!」とよく申しますが、彼は社員同士が"仲よくする力"の偉大さを確信しており、「出光がここまで発展してきた根本の力は、結局はみんなの"仲よくする力"以外にない」と言い切っております。
無論、彼が言う"仲よくする"という意味は、決して慣れ合いになったりお互いに甘え合ったりすることを意味している訳ではありません。「仕事を通し愛情を持って社員を鍛錬し、そうすることにより社員は実行力を身に付け、人の為に尽くせる人間になって行く」と述べています。
又、彼は社員に対し自由に働かせることが最善と考えていたようです。
常々「一生懸命やっていればいいのであって、結果にこだわらなくてよろしい」という言葉で表現していました。善意でしくじったときは、本人が必ずあとで反省し自問自答するので、それがなによりよい教訓になり偉大なる体験者となり、さらに人間として活きて来る、と考えていたようです。
 私もいつも社員には、『失敗を恐れるな。チャレンジしろ!』と伝えております。同じ失敗を重ねることには賛成できませんが、社員には殻を破って常に大きく成長して欲しいと思っていますので、敢えて委縮せず新しい発想と共に伸び伸びと仕事をして欲しいとの思いを伝えております。
 出光佐三、こんな経営者がいたのかと改めて同じ日本人として誇らしく感じる一冊でした。
以上