福留修蔵.com

脱炭素・カーボンニュートラルⅡ

私 福留修蔵は、再生可能エネルギーを普及させる会社を経営しております。
 前号のブログでも述べましたが、新聞で"再生可能エネルギー"や"カーボンニュートラル"という文字を見ない日はありません。地球環境への危機感が日に日に高まっている証左であることは間違いありません。
 その中で、電力を全て再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的企業連合「RE100」に加盟する企業が日本の電源構成における2030年の再生可能エネルギーの比率を50%に引き上げることを日本政府に要請したとの記事がありました。また、別の記事では、再生可能エネルギーの導入に積極的な大手企業の集団である「日本気候リーダーズ・パートナーシップ」も最低でも50%を目指すべきと主張したとあります。にもかかわらず現在の日本政府の再生可能エネルギーの目標比率は22~24%に留まっており、世論とのギャップが浮き彫りになりつつあります。一方で、日本政府は2050年のカーボンニュートラル達成の一環として、2030年代前半にはガソリン車の販売禁止を進めると発表致しました。これに対し、トヨタ自動車の社長であり日本自動車工業会会長の豊田章夫氏は、国内6000万台の自動車が全て電気自動車になれば、夏場の電力需要のピークには大規模な電力不足に陥ると警告を鳴らしています。そもそも、現在77%という高い火力発電比率を大きく転換しない限り、電気自動車用の電気が二酸化炭素を巻き散らすことになり兼ねません。
 いずれにせよ、再生可能エネルギーの電源がまだまだ全く足りていないというのが現実の姿かと思います。現在、海に囲まれた日本において洋上風力発電が有力視されています。しかしながら、風力発電による電力は風任せが故に安定しないことは誰もが知るところです。
わが社は、世界第3位の地熱資源国であるわが国においては、やはり安定した電力を供給できる地熱発電が貴重且つ有効な手段だと考えております。
 無論まだまだ地熱発電にも課題は多くありますが、わが社としては一歩ずつ地熱発電を着実に現実のものにすべく全社一丸となり取り組んで参りたいと思います。
以上