2023年08月31日
私 福留修蔵は、再生可能エネルギーを普及させる会社を経営しております。
新聞によりますと、再生可能エネルギーの拡大に不可欠な蓄電池が世界的に普及期に入ったとのことです。そもそも太陽光や風力といった天候に左右される再生可能エネルギーを需要に適したタイミングで出力させるには蓄電池を使う仕組みを整える必要があります。
2023年に世界で新たに追加される蓄電池の容量は前年比87%増の30ギガワットとなり5年で約10倍に増えたことになるそうです。国を挙げて再生可能エネルギーの導入を進める中国では、2022年には前年比2.3倍となる5.6ギガワットの蓄電池を新たに導入したそうですし、欧州でも大規模な蓄電所の建築が進んでいるようです。
一方、日本では、再生可能エネルギーは固定価格買取制度(FIT)をベースに普及した為、蓄電池の需要が伸びなかったと言われており未だその普及率は極めて低い状況にあります。
世界的に蓄電池が普及期に入った背景には、リチウムイオン電池を含む製造コストが大きく下がったことがあるようです。さらには、米国を始め政府による補助金もその普及を後押ししていると言えます。
日本においては、九州電力のみならず、中部電力や関西電力でも出力抑制が度々行われています。斯様な状況において、再生可能エネルギーのさらなる拡大を目指す為には、国内の蓄電池産業への支援のみならず、系統用蓄電池への投資を促す政策が必要なことは間違いありません。
以上