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コロナ禍と自然エネルギー(2)

私 福留修蔵は、自然エネルギーを普及させる会社を経営しております。
 新型コロナウィルスの感染拡大の影響で世界の電力需要が落ち込む中、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの発電量が伸びているそうです。
 欧州では、感染拡大による経済活動の停滞で、化石燃料による発電量が本年1~3月期は前年同期に比べ約250憶kw/h落ち込んだ一方、風力・水力発電が約200憶kw/h増えたそうです。又、中国でも前年同期比で火力発電が約8%減に対し、風力発電は約6%、太陽光発電は約11%増えたとのことです。さらに、米国のエネルギー情報局は2020年において石炭火力発電が25%も下がる一方、再生可能エネルギーによる発電が11%増えると予測しています。
 国際エネルギー機関(IEA)も、"人手がほとんど掛からなく費用も安い再生可能エネルギーが、感染拡大による影響から最も回復力がある電源である"と高く評価しています。火力や原子力発電は燃料採掘から運搬そして運転と多くの作業員が関わり感染リスクも高まりますので益々敬遠されていくことでしょう。
 新型コロナウィルスの蔓延は人類にとっては大きな災禍ですが、世界のいたるところで"NEW NORMAL"が叫ばれ、欧州では新型コロナ後の景気回復に再生可能エネルギーの普及拡大などのグリーン政策が打ち出されています。また、インドでは雇用景気対策として自国に再生可能エネルギー関連工場を誘致する支援も始まるようです。
 現在、わが社が鋭意取り組んでおります地熱発電は、一度設置してしまえば、燃料も不要ですし、最小限の人員で管理運営することが可能な電源となります。是非、アフターコロナの"NEW NORMAL"の筆頭エネルギーとして、地熱発電の普及に尚一層力を注いで参りたいと思います。
以上