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2023年12月のアーカイブ

COP28

私 福留修蔵は、再生可能エネルギーを普及させる会社を経営しております。
 先日、第28回国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP28)が閉幕しました。
 今回の会議にて「化石燃料からの脱却」という文言が合意文書に盛り込まれることとなり、欧米メディアは「歴史的な合意に到達」や「前例のない合意締結」とその成果を讃えています。但し、中東産油国の猛反発により「化石燃料の段階的廃止」は明記されませんでした。
 同時に、2030年までに世界全体の再生可能エネルギーを現状の3倍にすることも決定されました。しかしながら、わが国は主要7ヶ国の中で脱炭素の進捗が最も遅れているようであり、2030年度の再生可能エネルギー導入量は2021年度のせいぜい2倍弱に留まるという見通しです。
 そもそも、国連では産業革命以前の気温より1.5℃の上昇で留めようとの目標を設定していますが、既に1.1℃上昇しているとの指摘があり、さらには2023年の10月までの世界の平均気温は1.4℃ほど上昇したとの説も出てきており、もうわずかしか猶予がなくなって来ています。  
気候変動による干ばつや洪水の影響によりアフリカでは2億人の気候難民が発生したとの研究報告もあり、気候変動は食料不安や飢餓をも生みクーデター等の紛争誘発にまで至っていると懸念されています。
 COPが開催される度に、我々は危機感を募らせますが閉幕後時間の経過と共にその意識が薄れてしまうように感じるのは私だけでしょうか。
 わが社としては、誠に微力ではありますが常に強い危機感を持ち続け地球環境に少しでも貢献できるよう再生可能エネルギーの開発に日夜取り組んで参ります。
 以上