2020年03月31日
私 福留修蔵は、自然エネルギーを普及させる会社を経営しております。
地球温暖化対策の道筋を定めたパリ協定の本格運用が2020年である今年から始まり、日本は2050年には温暖化ガス発生量を80%減らす方針を打ち出しています。日本の排出量はCO2換算で2018年度が12億トンだったそうなので、8割減となれば約10憶トン分のCO2を減らす必要がある訳です。それを実現する為には、石炭・石油はおろか天然ガスを燃料とする発電所さえ使えなくなるそうです。無論、製鉄所やセメント工場も稼働できなくなってしまいます。そこで、今検討され始めているのが海外から安い再生エネルギーを持って来る、つまり太陽光や風力を「輸入する」という発想です。無論、海外の再生可能エネルギーで発電した電力を直接持って来ることはできません。しかしながら、海外で発電した電気を使って水素を発生させ、その水素を日本に持って来て発電や燃料電池自動車に利用できれば、正に太陽光や風力を「輸入する」ということになります。
既に太陽光発電で作った水素をメチルシクロヘキサンという別の物質に変換し日本に運び、再び日本で水素を取り出すという研究が進められているそうです。又、水素を液化したりアンモニアに加工して運ぶ方法の開発もさかんに行われているようです。
日本は資源国ではありませんので、過去のエネルギーは海外の石油や石炭に依存してきましたが地球環境の観点からはそれももう限界に来ています。しかしながら、国内の再生可能エネルギーだけで日本のエネルギー需要を賄うことは到底できません。
であれば、再生可能エネルギーについても海外での調達に目を向けざるを得ないと思います。わが社も既成概念にとらわれず革新的な発想を持って日々取り組んで参りたいと考えております。
以上